先日、藤沢市城南にある、とあるアパートの共用部電灯交換工事と消防設備点検で伺った際、2階の空き部屋の収納スペースが雨漏れしていたのを発見しました。
収納の上部は、すでに水分を吸って腐り始めていました。原因箇所を調べるために上板を剥がしてみると・・
屋根部分に小さな穴が空いていて、ここから内部に入り込んで収納部分の木材を腐らせていた原因ですね!梅雨入りしたらもっとひどい状況になってしまいます。
さっそく管理会社さんにご報告&ご提案見積をしたところ、すぐにオーナー様に見積認可をいただき、工事をやらせていただきました。
まずは雨水が入り込んでくる屋根補修。本来は、一部でも雨漏り箇所が見つかると全体を工事した方が無難なんですけど、今回は応急処置としての工事です。全体工事は、大規模改修工事の時に持ち越しになりました。
屋根から穴が開いている箇所が特定できました。ここから雨水が入り込んで収納部分の木材を腐らせる原因ですね。
水が入り込まないよう、キッチンテープで簡易的な防水作業。これ、意外と効き目ありますよ!
穴を補修して屋根を復旧させます。続いて腐ってしまった収納の改修工事です。
収納部分の木材を解体していきます。
解体した木材を見てみると、かなり腐っていて発見が遅かったらヒドい状況になっていたのか予想できますね^^;
水を含んだ上段ベニヤ板も解体し、新しく木板を貼りました。
最期に下板の解体・新設板を取り付けて工事完了です!
腐っていた木材もすべて交換。
誰も住んでいない空き部屋だからこそ小まめなチェックが必要!
部屋に入居者が住んでいれば、こういった雨漏れは入居者さんから連絡が来て問題がわかるのですが、「空室」の場合、トラブルがわかるのが遅くなってしまいます。不動産屋さんで「ここが気になる!見てみたい!」と入居見込み者といざ内見してみると、雨漏りや虫の死骸がたくさんあったりすると、いくら立地条件や価格帯も良くても契約まで進まないでしょう。
不動産屋など「管理会社に任せてるから安心!」って楽観視していても、管理会社さんは物件数も多いため、定期的に空室へ行くことは難しいのが現状です。もし、オーナーさんであるあなたが、物件から近くに住んでいるのであれば、2ヶ月1回など物件に訪れて見てみるなど、小まめなチェックをしてみましょう。
主な巡回点検・清掃の項目はこんな感じです。
- 窓を開けて、部屋内や収納内を空気の循環をさせる
- 臭気が上がらないよう、トイレや洗面台、キッチン、浴室の排水口へ水を流す
- 害虫や雨漏れが発生していないか細部までチェックする
もちろん、遠方に住んでいるので定期的に物件を見に行けない、という方は、管理を任せている会社に連絡をしてみて、定期的なメンテナンスや巡回などをお願いしてみるのをおすすめします。その際、管理会社さんから巡回点検など行なった報告書などを頂けると安心できると思います。
空き部屋が埋まってようやく収益がで始めるぞっ!と思った矢先、そういったトラブルで思わぬ出費が発生してまうケースもありますので、誰も住んでいない空き部屋だからこそ、小まめなチェックをしていきましょう。