毎年2月・3月は年度末ということで、新規・既存契約物件などの来年度予算取りの見積作成や年間計画書作成などがあって、意外と事務作業が多いときでもありますが、現場サイドも通常の定期清掃や定期点検以外に同じ物件でも、ブラインド清掃や換気口清掃など年1回行う『特別清掃』が多い時期でもあります。
特別清掃とは??
特別清掃は、契約締結している定期物件の中で、照明器具やエアコン内部、高所作業など年1～2回程度しか行わないような清掃頻度が少なくても問題はないけれど、放っておいてはいけない箇所を清掃することをいいます。契約締結しておらず、新規物件で1回だけの作業依頼などは『スポット清掃』など、清掃会社によって呼び方が変わります。
今回は2月25日に行った、3か月1回に床定期清掃を行っている神奈川県内の某市公民館の特別清掃の様子をご紹介します！特別清掃の内容は『ブラインド清掃』『調理実習室壁面清掃』『調理室床面剥離清掃』『調理室レンジフード清掃』『全館照明器具清掃』『全館エアコンフィルター清掃』『通気口清掃』などです。
1.ブラインド特別清掃
公民館内にある調理室は、料理にホコリが入るリスクがあるので年1回特別清掃を行います。利用者が安心してその場所を使うために、ブラインドの除塵清掃を行います。
2.全館照明器具特別清掃
照明器具もブラインドと同じく、ホコリが溜まる箇所です。日常清掃を行っている物件では週1回・月1回などの清掃頻度で行いますが、日常清掃を行っていない物件は、6か月1回・年1回の特別清掃で除塵・汚れ取りを行います。電灯カバーを外して蛍光灯も拭く特別清掃もありますが、今回は清掃仕様書通りカバーのみです。
3.レンジフード特別清掃
レンジフード換気扇やその周辺の壁面は、調理中のオイルミスト（油分）が付着しやすく、油分が固着すると引火してボヤが起こりやすくなります。そのため、定期的な清掃メンテナンスが必要になってきます。
4.全熱交換器・空調フィルター特別清掃
全熱交換器とは、室内の温度、湿度を逃がさずに空気を換気するシステムのことをいいます。室内の温度、湿度を保ちながら換気をするという点では機能はそれほど変わらず換気することができます。エレメント内は空気が通る構造となっているため、必然的に汚れてしまい清掃が必要となります。清掃の目安は2年に1回、粉塵やホコリ等を掃除機等で吸い取る必要があります。
5.床面剥離の特別清掃
月1回など定期的に床洗浄ワックス仕上を清掃業者に依頼している場合、年1回塗り続けた古いワックスを除去する『剥離清掃』を行う事で美観が維持されます。ですが、剥離溶剤・細かい箇所のワックス除去による作業スタッフ増員などで、通常の床面洗浄ワックス仕上の約2倍ほどのコストが掛かります。
これまで床清掃を頼んだことがない・今頼んでいる清掃業者の仕上がりが悪い。そんな場合は剥離清掃を頼んだ方が良いでしょう。ちなみにマコムに床面定期清掃をご依頼頂いた場合、コストが高い剥離清掃費は年間コストに含まれないものの、剥離清掃・減膜洗浄を行います。
6.窓ガラスの特別清掃
年1回の特別清掃・スポット清掃の中で窓ガラス清掃は、床面洗浄ワックス仕上と同じぐらい、もしくはそれ以上に多いご依頼されます。特に年末年始に多くまとまります。キレイにして新年を迎えたいという気持ちは強いと思いますが、窓ガラス清掃の場合、年1回の清掃だけだと雨垂れや土ぼこり、紫外線の影響でガラス焼けが防げません。
一旦窓ガラスが焼けたり、白華してしまうと研磨じゃないと除去できません。そうなるとコストが高くなってしまいます。そうならないよう、年4回～6回と適切な頻度で窓ガラス清掃を行った方が5か年スパンで考えるとコストを抑えることができます。
特別清掃・スポット清掃 まとめ
いかがだったでしょうか？
他にも『カーペット洗浄』『エアコン洗浄』『外壁高圧洗浄』と年数回ではなく、年1回は必ず清掃をしておいた方がいい特別清掃・スポット清掃もあります。
繁忙期の年末年始や3月の期末などそういった特別清掃やスポット清掃を考えるビルオーナー・施設管理者も多いです。でも、特別清掃は予めその時期に行う事を予定しているので、清掃会社も予定を組みやすいのですが、汚い場所が目立つからやってもらいたいというスポット清掃の場合は、清掃業者から断られるケースがほとんどです。
特別清掃枠で清掃会社に予め頼んでおくと作業がスムーズに行えます。毎年違った業者に頼むというビルオーナーさん・施設管理者さんは、各清掃依頼は時間のゆとりを持って清掃業者に依頼してくださいね^^
清掃費についてお悩みの方へ
次のようなことでお悩みでありませんか？
・現在頼んでいる定期清掃の価格は妥当なのか
・定期清掃の年間コストを下げたい
・今より丁寧な作業をしてくれる業者はいないか
・どのような頻度で定期清掃を頼めばいいか
もしも、清掃についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
