ちゃんとキレイに仕上がるカーペット洗浄の手順とは?施工写真を交えてしっかり解説!

5年前から年1回カーペット洗浄を行っている神奈川県横浜市の物件、洗浄面積が広いため、2022年12月17・18日の2日間に分けて行いました。今回はこちらの物件を参考に、カーペット洗浄施工の工程を注意点などを交えてじっくり解説していきますね^

1.カーペット洗浄前はアップライトバキュームでカーペット内部をしっかりと除塵

まずは、洗浄対象となるカーペット部のバキューム掛けしてホコリやゴミを取り除きます!使用するバキュームは「アップライトバキューム」といい、カーペット専用のバキューム機です。通常のバキューム機とどう違うのかというと「回転ブラシ」が付いているということになります。

少し硬めのブラシによって、表面の汚れはもちろん、カーペット内部に入った細かい土砂やホコリもかきだして回収します。実はこのバキューム作業、カーペット洗浄では非常に大事な工程になります。ここを丁寧に作業するかしないかで仕上りが大きく変わってきます。

2.カーペット洗浄前にph13.1強アルカリ濃縮イオン電解水をカーペットに噴射

カーペット洗浄において「カーペット用洗剤の残留洗剤」は最重要課題です。ウィックバック(浮きジミ)、2次汚染のトラブル、シックハウスなどのトラブルのほとんどがこの残留洗剤によって引き起こされます。そのため、マコムでは自己分解性があり残留がまったくしない「ph13.1強アルカリ濃縮イオン電解水」を使用し、カーペットに噴射していきます。

また、多くの清掃会社は上記のような「農業用圧縮噴霧器」で洗剤を噴霧していますが、名前の通りミスト状の洗剤噴霧なのでごく少量がカーペット表面にしか付着せず、内部の汚れまで洗剤が浸透しないので効果が薄くなってしまいます。なので「カーペット洗浄したけど変わらない…」というイメージがあるのではないでしょうか。

カーペットにはカーペット専用の洗剤スプレイヤーがあります。マコムが所有しているスプレイヤー機材は、毎分2.3Lの水量に90psiの圧力と非常に強力で、カーペット内部まで強アルカリ電解イオン水を浸透させ、作業効率化・汚れをしっかりと分解させます。

洗剤塗布量は1㎡につき100ccから200ccが適量です。クリーニングには洗剤力が重要なのですが、多くの清掃会社はオーバーウィットを恐れるあまり、洗剤の塗布量が少なくしています。量が少なすぎても汚れは落とせません。

3.反応時間をおいてから摩擦のちからを加えてカーペット洗浄、汚れを分解

ブラシやマイクロファイバーパッドで摩擦を加えて汚れを分解していきます。汚れがキツイ箇所にはブラシを使用します。マコムではパッドがけとブラシがけが一度にでき、毛足の長いカーペットの上でもスムーズに作業を行える「マジックパット(ループタイプ)」を使用し、1回の往復洗浄だけでも約8割の汚れを回収。

この部分だけ洗浄を行っただけでも、左のマジックパットのようにこれだけの汚れを回収します(参考で洗浄前パッドを右側に置いてみました)↓

また、従来の回転式ポリッシャーではなく、高速振動型ポリッシャー「バルチャーオービタル」を導入したことで、生産性を大幅にアップしただけでなく洗浄ムラをなくし均一な洗浄効果を発揮します。

下記のようなオフィス内によくあるコーヒーシミも、たった1往復だけで回転式ポリッシャーやエクストラクターよりも早く除去できるのも特徴です(濡れて黒く写ってしまっていますが乾くとカーペット本来の色味になります)

4.カーペット洗浄の乾燥後にイスなどの物品を戻す。パイルが長いカーペットは整える

カーペット洗浄にあたって、移動したイスやテーブルをカーペット乾燥後に元の位置に戻します。その際、パイル(毛)が長いカーペットは毛並みを一定方向に整えます。実は、こういったパイルが長いカーペットの場合は洗浄後に1度一定方向に整える必要があります。ただ洗浄しただけだと上記の写真のように洗浄痕が残ってしまう為です。

髪の毛と同じように、洗ったあとそのままにしていると、乾いた後に髪の毛が爆発、寝癖などのようになかなか直しにくいので、洗浄後のまだ乾いてない段階で一定方向にパイルを整えます。乾いた後はカーペットのパイルはふんわりと仕上がるので、移動した物品を元に戻す際、足跡で倒れてしまうので最終施工という感じです^^

ちゃんとキレイに仕上がるカーペット洗浄の手順とは?のまとめ

いかがだったでしょうか。「カーペット洗浄を頼んだけど仕上りがなんか悪い…」「頼むからにはキレイにしてもらいたい」と思っている発注者さん、「カーペット洗浄の仕上がりを向上させたい!」と思っている業者さん、それぞれがこの記事にたどり着いたと思います。

カーペット洗浄は、汚れの約8割と言われている「除塵(ドライソル)」、洗剤の選び方でクリーニングが変わり汚れに見合った・合致した洗剤選定、前処理剤(希釈洗剤)の塗布量や散布距離、温度などカーペット自体が劣化していない限り、「ケミカル(洗剤)」「ヒート(熱)」「アジテーション(摩擦)」「タイム(反応時間)」できれいに仕上ります。

逆にどれか一つでも欠けると仕上がりが悪くなるということです。ビルクリーニングでありがちな「何時頃までに終わらせてほしい」というのは、タイム(反応時間)が大きく削られ、それによってその後の作業工程にも支障が出て仕上りがキレイにならないのです。

弊社マコムでは、これまでに説明した工程で行うのがほとんどですが、歩行頻度が高く重汚染エリアなどはアジテーション(摩擦のちから)後に、高圧洗浄&バキュームを同時に行う車載型「トラックマウント(ふじやま)」を利用する場合もあります。

清掃業務というのは、図面や仕様書、写真などからわからない「汚れ・汚染具合」を確認しないと洗剤選定ができませんし、予め施工工程も決められません。カーペット洗浄を検討している場合、できる限り清掃業者に現地調査をしてもらいましょう。テスト洗浄もアリかと思います^^

清掃費・工事費についてお悩みの方へ
次のようなことでお悩みでありませんか?
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もしも、清掃・工事についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

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