トイレが男女兼用で1つしかないところで、トイレの鍵が壊れたら、女性が用を足している時に男性が入ってきたり、男性が用を足している時に女性が入ってきたら、ヘタするとお店側の責任問題で裁判になる事例もあって、実は大変なんです!
同級生が働いているお店でもトイレの鍵が壊れてしまって「カギが壊れていますのでご注意ください」と張り紙をしていても、お酒を提供する場所なので酔ってしまうと、勢いで開けてしまうケースが多々あります。
藤沢OPA裏にある居酒屋で、夜中に「カギが壊れているんだけどどうにかならない??」と電話があって、「交換するのにいくら掛かる?」と言われました。
すぐに写真を送ってもらってもらったのですが、実はこういった鍵やシリンダーはお問い合わせの際、一概に「金額をお伝えできません」。というのも、ラッチが入っている“バックセット”と“ドアの厚さ”、“加工が必要かどうか”が関わってきます。
弊社もシリンダー交換や錠前交換を行っているので、お問い合わせや協力会社さんから「カギを変えたいんだけどいくら?」と電話で聞かれることがほとんどで、「いやぁ、現地調査してみないと…」というと言います。これは街の鍵屋さんも同じで、既存のドアの形状を把握しないと交換対象の品番やサイズが分からないんです!
というわけで、さっそく開店前の居酒屋さんに伺い、現地調査をしていきました。
まずドアの端からドアノブ中心までのサイズ「バックセット」の寸法を測ります。
続いてドアの厚さを測ります。これはメーカー側が出している商材で、そのサイズのものがあるかどうかの基準値になります。先ほどのバックセットとドアの厚さを調べて、メーカーサイドの商品サイズでなければ、既存のドアなどを加工する必要があります。
いまついている既存品がメーカーが製造していない廃盤になっている場合、後継商品は若干ではありますが寸法が異なりますので、既存のドアや枠を加工して付ける必要があるからです。
今回の場合、既存ドアノブと鍵部分が廃盤になっているため、既存商品と寸法が異なるので加工が必要になってしまいます。弊社の場合、今回は
- トイレ表示上本体:8,000円
- 交換工事(加工費含む):8,000円
- 諸経費:3,500円
になりました。
カギやドアノブが壊れてしまった場合、カギ屋さんや管理会社さんに「壊れた!いくら掛かる?」って聞いてすぐにわかるものではありません。必ずしも既存のカギやドアノブの寸法を測る必要があるので、現地調査が必要になり、少しばかりお時間を割いてもらう必要があります。また、既製によって取り寄せになる場合もありますのでご注意ください。