新型コロナウィルスの感染拡大は、依然として猛威を振るっています。そのため、2020年の3月頃から商業施設・スーパー、コンビニ等、店舗入店・入館の際に手指にアルコール消毒をするのが当たり前になってきましたね!
しかし、店舗入り口などで使用する消毒用アルコールには、メンテナンスに携わる私たち業界は嘆いています…。それはアルコール消毒によるワックス白化現象ですっ!
既存ワックスの上に消毒用アルコールを垂らしてしまい、そのまま放置するとワックスが白化してしまい、著しく美観を損ねてしまうのです…。実際、6か月1回床定期清掃に入っているレストランの物件でも昨年末に見受けられました!
こうなってしまうと、激落ちくんなど、研磨がきめ細かいもので洗って白化した箇所を削って再度ワックスを塗る方法しかないのですが、対処しても次回の定期清掃で再度白化して、また同じ作業の繰り返し。まさに清掃業者泣かせな問題です…。
ではなぜ消毒用アルコールで床が白化してしまうのか?それはワックスの問題なんです!
床面に塗布されたワックスを消毒用アルコールが分解してしまい、ワックスが溶けてしまい白くなるということ。ワックスが分解されてしまっているので、白くなっている部分だけ激落ちくんで擦ったとしても、その部分だけワックスが削れてしまい、見栄えが悪くなってしまいます…。
消毒用アルコールで白化した部分を落とす方法
本来なら古いワックス層を剥がす剥離作業を全体的に行った方がワックスのレべリングが合うのですが、剥離清掃を清掃業者に頼むと高いので今回は簡易な落とし方をご紹介します。
白くなった部分だけを激落ちくんで擦ってしまうと、仕上りが汚くなってしまうので、ある程度間隔を取って養生テープやマスキングテープなどで正方形を作ります。
ネット情報だと激落ちくんの他に「油を使った方が良い」「ベビーローションと一緒に洗う」とか色々な情報がありますが、普通に水を含ませた激落ちくんだけで十分です。正方形で囲んだ内側全部をこすっていきます。
気を付けてほしいのは、激落ちくんは意外と研磨力が高いので多めの水分を含ませないとフローリングやPタイルの床材自体も削ってしまいます。多めの水を含ませて落としていきましょう。
白化した部分を落とせたらタオルや雑巾で拭きとりましょう。十分に乾燥させてからワックスを塗布します。まずは1層塗布して、養生テープの外側との光沢と比べてましょう。光沢が少ないと感じれば2層目を塗っていきます。
ワックスが乾いたら養生テープを剥がして終わりです。意外と簡単ですよね^^
従来の業務用ワックスは白濁化してしまう…
以前から国内ワックスメーカーからも、日常的にアルコール消毒液を使用する病院やクリニックなどの、医療系施設向けに耐アルコール性能が高いワックスが販売されていました。ですが、大量のアルコール液が長時間付着したまま放置すると白化・溶解する事例も多かったのです。
定期清掃時にナイロンのようなきめ細かいパッドを付けて、白化・溶解した部分を洗浄して新しいワックスを塗布する方法がオーソドックスと言われてきました。また、多くの清掃業者は白化したら古いワックス層を剥がす剥離清掃を勧めてきます。
超耐アルコール性能のワックスを導入
マコムでは、数年前から床定期清掃の度に毎回ワックスを塗布しないフロアメンテナンスを行っています。分解力が高い洗剤を床面に塗布し、数分反応時間を置いてから研磨力がない柔らかいパッドで洗浄して表面に付いた汚れを落とす。床面が乾いたらバフィング機で磨くという流れ。詳しくは動画をご覧ください。
でも、この表面洗浄方法だとワックスの白化・溶解部分を研磨できないため、先程解説した落とし方で対処していました…。そんなとき、いつも仕入れているメーカーさんとに相談したところ、これまで同じように洗浄→バフィングで対応できる耐アルコール性能ワックスのサンプルを頂きました!
さっそく、従来の業務用ワックスと超耐アルコール性能ワックス、ともに3層塗布して比較テストです!
結果は一目瞭然でした!これからの定期清掃、全物件にあるアルコール消毒液を設置している下部を一度剥離してから塗布していきます^^
約4リットルで25,000円と、これまでのワックスより5倍近くの価格はしますが、一度塗布してしまえばアルコール消毒液によるワックス白化・溶解が無くなるので床のメンテナンスが楽になります。もちろん、お客さまには別途費用は頂きませんよ!
「この前やってもらった床清掃のあとから、床が白くならなくなってない?」と思って頂ければ幸いです^^
清掃費についてお悩みの方へ
次のようなことでお悩みでありませんか?
・現在頼んでいる定期清掃の価格は妥当なのか
・安くキレイにしてくれる業者はいないか
・今より丁寧な作業をしてくれる業者はいないか
・定期清掃のコストを下げたい
・どのような頻度で定期清掃を頼めばいいか
もしも、清掃についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。