『お店の排水管から臭いが上がってきて店中臭い…』そんなご連絡を汚水槽清掃や貯水槽清掃を行っている川崎市の物件のお客さまからご連絡を頂きました。
飲食店ということで、そのお店を利用するお客さんにも臭いは迷惑がかかるので、ご連絡を頂いてから直近で清掃作業に入れる日に作業をやりました!
店舗なのでシンクの排水管と手洗い場のみになり、洗浄後も臭いが消えないため、フッと厨房床下を見ると…
グリストラップと思わしきフタがあるのを発見!フタの上に乗っかっているシンクなどを少し移動し開けてみると…
あぁ…、臭いの原因はグリストラップでしたね!ちなみにグリストラップの保守点検は毎日行う必要があります。注意してくださいね!今回は排水管高圧洗浄のご依頼でバキューム車を用意していません。そのため、簡易的な排水管洗浄作業を実施。
配管詰まりで臭気が店舗内に上がってきていたのですが、排管を洗浄することで臭いもなくなりました。次回の汚水槽清掃時に、雑排としてこちらの店舗のグリストラップ清掃をやることで緊急対応処置が終了です。
グリストラップを設置している店舗は、毎日の簡易的な掃除と年1回専門業者による清掃をしなければいけません。また、グリストラップを掃除することによって出たゴミは、浄化槽で浄化できないほどの油脂を含むため、「廃棄物処理法」によって厳格に処分することが定められています。
廃棄物処理法違反の罰則
廃棄物処理法に違反すれば、1,000万円以下の罰金もしくは5年以下の懲役、法人は3億円以下の罰金が科せられます。廃棄物処理法の第三条では、事業者の廃棄物について下記のように定められています。
事業者は、事業活動に伴って生じた廃棄物を、自らの責任において適切に処理しなければならない |
産業廃棄物の処理は、処理業者に委託することができます。処分業者から産業廃棄物管理票(マニフェスト)の発行を受け、5年間保管しておきましょう。
グリストラップの清掃手順と頻度
グリストラップは、一般的に3つの槽に分かれています。そのため、清掃箇所は大きく分けて3つです。清掃頻度については、その箇所によって異なります。
毎日の清掃が必要な箇所は、第1槽に設置されている「バスケット」です。ここには大きなゴミが溜まります。細かいゴミはバスケットの編み目を通って沈殿します。この沈殿した汚泥は、2〜3日に1回すくいます。
第2槽には、水面に油脂が膜となって浮いています。この油脂の膜を2〜3日に1回除去しましょう。第3槽のトラップ管は、フタを外して2~3か月に1回、長めのブラシやたわしで磨きます。
グリストラップの清掃は3K業務
グリストラップの清掃は、「きつい」「汚い」「危険」の3K業務です。「きつい」点は、飲食店としての営業以外の労働として清掃をする必要性です。さらに、グリストラップは床に設置されているため、清掃をする体勢も中腰やかがんだ姿勢のため「きつい」といえます。
「汚い」点は、排水を流し込む場所であるため、こまめに清掃を行っていたとしても少なからず臭いがあります。生ゴミが溜まっていたり、油脂が膜をはっていたりと、視覚的にも「汚い」と感じるでしょう。
「危険」な点は、油汚れが多いことで、グリストラップの周辺が滑りやすくなっていることや、腐食した金属部分を触ることで、怪我をするおそれがあるということです。
毎日頑張っても「完璧」にキレイにすることは難しい
どれだけ毎日頑張ってグリストラップをキレイに清掃したとしても「完璧」な状態にすることは難しいでしょう。しかし、プロである専門業者は、専用の洗剤や機器を使用して清掃します。それに加え、実績を重ねて培った技術があるからこそ「完璧」にキレイな状態にできるのです。
自分で清掃をしたのでは「完璧」なキレイは難しいとしても、毎日清掃することは大切なことです。
グリストラップの清掃についてはプロに相談しましょう
グリストラップは、定期的に清掃・点検しないと劣化やトラブルの元になってしまいます。自分たちではできない作業もあるため、定期的にプロの業者にお願いし、清潔さや安全作業を考慮しましょう。
法律を熟知したプロによる保守点検・産業廃棄物の処理で安心
環境を守るためだけでなく、排水管の詰まりも防ぐ重要な役割を担うグリストラップは、法律を熟知したプロに保守点検や産業廃棄物の処理を依頼することで安心して営業できます。
プロに依頼することで、法律だけでなく店舗を構えた各市区町村がそれぞれに設けた「地域の条例」など、すべてにおいて違反することの無いようにサポートしてくれます。普段から自分でできる保守点検についても、アドバイスを受けることできます。
清掃についてもプロだから清潔でキレイ
さまざまな店舗や施設で、多種多様なグリストラップの清掃の実績を重ねたプロだからこそ、清潔でキレイな状態にできます。
プロに清掃を依頼することで、グリストラップを常に清潔な状態で保てるだけでなく、自身や従業員の清掃の負担を減らすことも可能です。労働環境が改善すれば、従業員の定着率にもつながります。さらに、清潔感は店舗イメージや集客力アップにもなるでしょう。
清掃費についてお悩みの方へ
次のようなことでお悩みでありませんか?
・現在頼んでいる定期清掃の価格は妥当なのか
・今より丁寧な作業をしてくれる業者はいないか
・定期清掃のコストを下げたい
・どのような頻度で定期清掃を頼めばいいか
もしも、清掃についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。